The Wind That Shakes The Barley

麦の穂をゆらす風
監督 ケン・ローチ
出演者 キリアン・マーフィ
オーラ・フィッツジェラルド
リーアム・カニンガム
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【あらすじ】
アイルランド独立戦争とその後のアイルランド内戦を背景に、価値観の違いから対立することになる兄弟を描いた戦争映画。
【感想】
久しぶりにアイルランド訛りが聞けたのは良かったが、予想以上に重たい映画だった。
春にアイルランドに行ったのもあって、アイルランドの歴史に対して並みの知識はある。実際独立寸前まで共和国の革命者を閉じ込めていた牢屋も見学した。北アイルランドに行って、IRAの今も見てきた。そこで強く思うのが、戦闘に美学は存在しないということである。
アイルランド独立に大きく貢献したIRAだが、今ではほとんどテロリスト集団の代名詞となっている。あのU2も一時はIRAの暗殺リストに入っていたらしい。映画の中では、平和条約が締結された後もお互いで戦いを続けるIRAの姿が描かれてる。現実においても、武装解除されたIRAの兵士が定職に付けず、犯罪に走ってしまった例が多々見られる。
戦いを続けた戦士にとって、毎朝ネクタイを締めて定刻に会社に向かうほど苦しいことはないだろう。たとえ、それが彼の戦いによって得られた成果だとしても。
何のために戦っているのかをはっきりしてから行動するのが大切であろう。