Chinese government's financial statement

どこの国の政府も、どうやって税金が使われたかもできるだけ分かり難くしている。
日本の政府はすでに芸術的境地に至っているわけだが、中国も負けていない。
とりあえず、上海市の財政状況を分析してみた。
2011年の上海市財政収入総額は3420億元。
内訳をみると
法人税700億元、所得税300億元、不動産税74億元、契約収入(詳細不明です)140億元、その他税収入231億元、その他収入170億元、国有企業収入マイナス9億元
足しても3420億元にならないが、気にせずに次に進もう。
上海市は地方財政収入以外にも、中央財政剰余金や地方債発行収入等が収入としてあり、これらを合計すると4022億元になる。
それ以外に政府性基金収入も上海市のお財布の一部だ。悪名高い国有土地移譲金もこれに含まれており、合計1808億元となり、実に地方財政収入の半分に達する。しかも政府性基金は中央からの補助もあり、合計すると2101億元になる。
上の話をまとめると、合わせて6123億元が予算ということだ。
実はこれ以外に予算外収入というものもあり、ナンバープレートのオークション費などがあげられる。
上海は市内の自動車購入を抑制するために、ナンバープレートをオークション制にしており、平均5万元程度で売買されている。これだけで、47億元の収入になる。その他の詳細は公開されていないので、実際上海市が使える金額は結局のところ良くわからない。
面白いのが増加率
GDP 8.2%
地方財政収入 19.4%
ナンバープレートオークション費 13%
政府性基金収入 -20%
収入の増加に対する最大のレバーは不動産業界という話も納得が行く。

Taobao

Taobaoとは中国のモンスターECプラットフォーム。
安かろう悪かろうのイメージが払拭できていないとはいえ、
ウーメンズアパレルECの8割を持ち、圧倒的ガリバーだ。
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このTaobaoが最近この膨大な顧客データを一角を無料で公開している。
それには実に衝撃的な数字が並んでいる
-2011年の一日の最高売上高は、約600億円。北京と上海の小売市場の合計額よりも多い
-一分間に2358着の服を売り、一年間に販売した服をつなげると月と地球の間を二回往復可能
-2011年の一日のユニークビジター数は1.2億人、これは中国のネットユーザーの3分の一に相当
-携帯による販売量が前年比で6倍増え、年間で1400億円程度まで増加
-一日に800万個の宅急便を発送しており、中国宅急便件数の6割を占める
-高額な購買が増加しており、Taobao不動産は一日に150億円相当の販売を記録
Taobaoが好きか嫌いかはさておいて、ECをやっている以上、出店するしか選択肢はない。

Pay rise in China

中国の給与水準が急激に上がっていることは有名だが、実はテニュアによる上昇カーブもすごい。
19人のサンプルで見ると、過去5年間で1.6倍から11.2倍。平均で見ても2.6倍程度ある。日本の状況に置き換えてみると、初任給22万円が57万円になる感じ。日本の大手企業でこのような昇給カーブが実現できるところはほとんど無いだろう。
もう一つ面白いのは、19人中18人が一回以上転職していることである。唯一転職していない人はメガバンクに務めていた。ここまで流動性が高いと、企業側も転職されてしまうことを前提で人事システムを設計せざる負えない
半年功序列的な人事システムを堅持している日系企業は、中国での人材争奪戦に完全に置いていかれてしまっている。

The Distribution of Chinese Communist Party Member

中国共産党の党員内訳が、中国共産党中央組織部から公開されているのでシェアしたい。
まず特筆すべきは、合計の党員はすでに8000万人近くいることだ。(昨年には8000万人を突破)世界で多くの国の人口より多く、政治結社としては圧倒的存在感。中国国民の15人に一人は共産党員という計算になる。70年代以降毎年1%ずつ、増加人数のペースを増やしている。人口の増加はかなり鈍化しているので、実質的に党員になる要件を緩めているに等しい。
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次に面白いのが、職業の分布。一般労働者と農業従業者で全体の約半分。会社員と技術者で全体の25%を占めるが、うち民間企業で務めている割合は約25%の一割。私が務めているファームでも、新卒はほとんど非党員である。
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因みに職業の分布は、一般労働者と農業従業者の比率が徐々に下がってきており、学生の比率が上がってきている。大学進学率が劇的に上がっているからまぁ当然なのだが。

How can I contribute to Japanese Company in China

自分への備忘録的に結局日系企業の中国ビジネスサポートの選択肢を書いてみたい。
・企業規模
東証一部上場しているような大企業は私では力不足だし、恐らく1,2年で大きなインパクトも出にくい。その一方あまりにも小さい企業(年商数十億、従業員50名以下)だと、必要とされているサポートが営業面に限定していると思うので、既存の商社で十分な気もしている。その中間に位置する企業が妥当な線ではないだろうか。
・業界
以前と考えは変わらず、Manufaturing、Hospitality、Creativeの3つが最も高いポテンシャルを持っていると思う。最近の学びとして、Hospitalityも意外と仕組み化されたものがあり、それを持っていくだけで、結構バリューになるような気がしてきた。
・機能
戦略のWhatからHow toの一気通貫したサポートを行うことになるだと思う。その中でも特に必要だと考えているのは、人材と組織。どうやって有能な中国人社員を採用し、育成し、retainしていくのか。Autonomyと本社戦略のバランスをどう取るのか。
・事業形態
これについては、幾つかのオプションが有ると思うが、まだ結論は出ていない。オプションとしては、
-ファンドみたいなもの作って、広く薄くサポートする
-自分自身が入社して、一社に長期間フルコミット
-何人か引き連れて、プロジェクトベースでHands-onなサポート
-鍵となるファンクションのみにフォーカスし、多くの会社にサービスを提供
とにかくやってみないと話しが始まらないので、まずは早い段階でベースを中国に移したい。

Made in Chongqing

このブログでも以前触れたことがあるが、重慶市はいまIT特区としてクラウドとノートPC の製造に力を入れている。
いま時点の気になる進捗が、ニュースに出てきた。
「重慶市、11年1~9月のノートブックPCの生産台数は前年同期比70倍の1,380万台」
70倍!?見間違いだと思い、中国語のソースも確認したが、70倍ということだ。
その裏には、すざましい政府のサポートがある
-誘致した企業ごとに学校を作り、人材育成をサポート(エーサー学校とかが存在する)
-60万平方メートルの寮を設立
-政府主導の採用セミナーを主催
-繁忙期に人材を送り込めるように、代用基地を2つ設立
-電力供給の絶対保証
年内に生産台数は2,500万台に達する見込み。
世界TOP6のノートPCメーカーはすべて工場を設立。
今後はクラウドの流れにも注目してみたい。

Top Brands in China

今週の“第一財経週刊”に中国の11業界におけるブランドランキングが掲載されていた。Tier1, 2都市の中流以上ホワイトカラーを対象としており、先行指標としては有効だと考えている。
気になる日系ブランドの状況だが、Top30のブランドに入っているのはSONYとCANONの二者。ちなみに、欧米はTOP7のうち5ブランドを占めており、全体では12ブランドランクインしている。
64のサービスと商品のうち、TOP3に日系ブランドが入っている項目は、ゲーム機、カメラ、非洋食ファーストフード、ファストファッション、テレビ、ハイブリッドカー、コンドーム。
まとめると、クリエティビティ系、光学系、サービス・オペレーション系、素材系と言ったところだろうか。ものやサービス自体で勝負をかけており、ブランドエクイティの向上が苦手な印象をどうしても受ける。

When Japanese companies tip into Chinese market, which product has the best winning ratio?

日本から中国に持ってきて、最も勝率が高そうな商品・サービスを考えてみた。
1. アナログ系部品・素材
長年のカイゼンが必要とされるアナログ系部品・素材。例としては、精密機器、自動車部品、アナログ半導体、化粧品、高機能衣料素材等。商品を直接持っていくしかない気がする
2. ホスピタリティ
ホテル、レストラン等のサービス産業。これも結局は人によるものなので、来てもらい消費してもらうしかない気がする
3. クリエティビティ
アニメ、映画、音楽、ファッション等クリエティビティが必要とされる商品・サービス。これらも基本はそのまま輸出モデルだと思う
もし上記の考えがそんなにズレていないとすると、日本の根本的な強みは、文化とそれを支える人たち、ということになる。日本人にしかできないことばかりなのだ。フレームワークやシステムを持ち込むアングロ・サクソン的な考え方とは対照的だ。
日本の人件費が、相対的に変わらないとすれば、外国語が話せる人間は人口の5%くらいで問題ないのかもしれない。但しこれらの産業で、一億3千万人をいまの経済レベルで養っていくのは厳しいのかもしれない。

License plate in China

一般的に、車はステータスシンボルの一種であるが、中国ではそれに付随するナンバープレートも所有者の身分を見分ける重要なクルーだ。
-青ナンバー(他省)
青は最も普通なナンバー。北京や上海などの大都市では、この種のナンバーでも5万元(約70万円)程度するので、他省でナンバーを取得しするケースも多い。その場合ラッシュアワーに高速道路を使うことができない。最もレベルが低いナンバー
-青ナンバー(XXA01XX)
青ナンバーでも特別な数字が付いている場合、それは政府高官が乗っている可能性が高い。それが黒塗りのアウディだった場合、ほぼ100%だと断定できる
-黒ナンバー
外資系企業のナンバー。近年は威力が低下しているので、敢えて青ナンバーにしている企業も多い
-白ナンバー
特、空、京とか付いていると武装警察もしくは解放軍所有の車だとわかる。ほとんどのところでフリーパス、高速道路も無料で利用可能。その中でも、胡錦濤等の指導層の護衛隊は特殊なナンバーが付いている。白ナンバーが高値で売買されているケースが多発し、社会問題化

Tips of moving by domestic airlines in China

最近週に5,6回中国で飛行機を乗る生活をしている。中国の飛行機はだいたい遅れるのだが、少しでの時間のロスを減らすためのTipsをまとめてみた。
1.できるだけ朝の始発便に乗る
最大の遅れる理由は、空港の混雑だ。なので、朝一だとフライトがあまりなくて比較的スムーズに飛ぶ。故に深夜のフライトは最も危険で、一日のしわ寄せが来る。毎日に5時起きはきつい
2.到着地に本拠地を置く航空会社を使う
北京であれば中国国際航空;上海は中国東方航空;広州は中国南方航空といった具合に到着地で勢力が強い航空会社を使うと、フライトの優先順位が高くなるらしく、あまり遅れなくて済む。悪天候の時にむやみにキャンセルされることも少ない
3.短距離は中国版新幹線を使う
300キロから500キロのフライトの優先順位は著しく低く、大体4時間くらいは待たされる。故に脱線があろうが、停電しようが新幹線に乗ったほうが良い
4.過去の平均遅延時間を調べる
Qunar.comでフライトを調べると平均遅延時間が出ているので、それを参考にしてフライトを予約する。実感ベースより全体的に短く出ているが、傾向は正しいと思う