平和な週末。自分で作ったカレーを食べていたら、口内に違和感が。
「ん?やたらと硬い骨があるな」
吐き出してみたら、なんと小学生の時に詰めた銀歯ではないか。
条件反射的にこれは渡米以来最大の危機と察し、グーグル先生に知恵を借りることに。
-「2本治すのに20万かかった」
-「奥さんがアメリカの生活に慣れず日本に帰りたいと言い出したことよりも危機的」
などなど気が滅入るようなブログを多数発見
強制的に加入させられた保険を調べてみても、勿論デンタルは対象外。ダメ元で保険会社に電話しても、今から保険に加入した場合、発効は来年の1月とのこと。覚悟を決めて、銀行口座の残高を確認し、MITの病院に直接向かう。通常なら予約に1ヶ月くらいかかるところを、イマージェンシーということで、なんとか二日後に予約を入れてもらった。保険があるかどうか、どうやって支払うのかをしつこく3回くらい確認される。ひょっとしたら日本に帰って治療したほうが安いのではないか。。。
それで今日実際に歯医者さんに行ったわけだが、合計200ドルちょっとでなんとか済んだ。結構良心的な先生で、最も安そうなオプションを選んでくれた上に、学割で10%引きとなった。来年はデンタル保険に加入しよう。
ちなみに後でアメリカ人に聞いたら、お金がない普通のアメリカ人は、こういう
Dentemp Temporary Cavity Filling Mix – 1 App
キットを買って自分で何とかするらしい。恐るべしアメリカの医療制度。
Month: October 2013
Cost of living in US
アメリカに来てから良く日本は物価が高くて大変でしょと聞かれる。まだJapan as No.1であった時代の残像が残っているようだが、実際の所アメリカの物価の高さに驚いているのはこっちのほうだ。
勿論郊外とかに行けばWalmartがあり、結構安くものが手に入るのかもしれないが、
http://livability.com/top-100-best-places-to-live#/palo-alto/ca
このリンク先にあるような町の物価は異常に高い。
例えば先週お尋ねしたPalo Altoでは平均世帯年収が1000万円を軽く超えていて、グーグルにいる社員でも皆お金がないと嘆いているらしい。とすると私のような学生はどうやって生活をしていくのか。ティッシュや洗剤等の日用品は少なくとも日本の1.5倍はすると思う。
この動画が示している通り、米国における富は非常に不均衡な状態にある。
Wealth Inequality In USA or Rich vs Poor In America
CEOがそのような高収入を得るのがフェアどうかという議論をさておき、約3割のアメリカ人の収入が、中国人の平均収入より低いのはちょっと異常だと思う。彼らはどうやって暮らしているのだろうか。
日本より体感的に安いのは、オレンジ・ジュース。飲み過ぎでお腹を壊さないように気をつけないと。
American centric MBA
MITスローンは米国以外のパスポートを保持している学生が約4割いる。この比率はTop Schoolの中では、最も高いみたいだが、実際アメリカですでにかなりの期間を過ごしている人が約2割いる。ほんとうの意味で、アメリカにおける外人比率はおよそ15%程度だろう。
欧州のMBAと比べると、米国MBAは極めて米国中心的だと思う。クラスで使ったケースを振り返っても、今のところすべて米国企業のケース。授業の内容も、米国で活躍できるリーダーを育てることに焦点をおいているように感じる。
学生の8割ちょっとが、アメリカで仕事を探そうとしているのだから、それはそれでいいのかもしれない。でも、アメリカのエリートが海外に行きたがらないことに加えて、外国人向けのH1ビザの上限が6万人に固定されていることを考えると、移民国家と言われるアメリカも随分変わったとと思う。
このような状況の中、外国人学生とアメリカ人学生の間にある溝を埋めることは容易くない。勿論学校では仲良くしているし、課外活動でもお互い協力するが、本当の意味でプライベートで仲良くなるケースはまれなのではないか。アメリカ人のクラスメートに聞いてみると、アメリカ人でも結局の所普段の付き合いは近いエスニックグループに留まっているみたいだ。本当に親友と言える人間が自分と違うエスニックグループから来ていることは珍しいとのこと。
それでも国として世界一の力を今のところ誇っているし、世界中の人材がアメリカに来たがっている訳だから、他の国が如何に閉じられた社会であることを物語っているのかもしれない。
Average and median
昨日Zyngaがキャンパスで就活説明会をやっていたので覗いてみた。
昼飯も出たし、ボールペンとTシャツまでもらったのだが、正直あまり応募する気にはならない。
ソーシャルゲームの世界は、昨年からパフォーマンスの二極化が起きている。グローバルのトップタイトルは月間100億円以上の粗利を稼ぎだす一方、平均的なタイトルの開発費は増加する一方収益はそこまで増えていない。つまり平均は増えているが、中央値は下がっている。これはアーティストとかスポーツ選手の世界に近くて、フレームワークとか、分析とかではもうどうしようもない世界何だと思う。なぜならロジカルな分析は、平均より2割増しにするための道具だから。個人的な考えだが、Zyngaはこれから伸びる新しいプレーヤーに勝てないと思う。Kingだってあと3年もすればまた新しいプレーヤーに負けているだろう。
この分散モデルはスタートアップにも応用出来るような気がしていて、一般にスタートアップにおける給与は、サラリーマンのそれに比べて、平均が高く、中央値が低いと思う。一般企業はトップ1割のタレントを扱いきれないし、そういう人がスタートアップをやっているのだから、平均値は高くて当然だ。でもリスクも大きいということ。やはり若い時に起業したほうがいいのかもしれない。