Trip to Russia 4

ロシアに来て三日目、感想を書いてみる。
まず驚いたのは英語に対する重視度の低さ。殆どの観光施設で一切英語の説明がないし、地下鉄でも英語の表記は一切ない。また高級なレストランに行っても、満足に英語を話せる人は限られており、オーダーすることも一苦労。今まで行った国の中で、英語が通じないレベルが最も高いかもしれない。旧ソ連の驕りから起因しているのか。喋れないなりに、結構親切にはしてくれるが。
また喫煙率が半端なく高い。男性はぱっと見、皆歩きながらタバコを吸っているし、可愛い女子も道端でガンガン吸っている。100メートル歩けば、絶対タバコ屋さんがある。因みに、ロシア男性の平均寿命は59歳。アフリカの途上国同じレベルだ。
あと、利便性の高い小売業があまりにも発達していない。自販機は空港以外で見かけたことはないし、コンビニは大分探したが、今のところ見つかっていない。なので、水を買うことも結構大変だ。もちろん、ハイエンドな百貨店やブティックは多くある
意外だったのが、男女問わずかなりおしゃれをしていること。男性であれば、30代以上は基本的にシャツにジャケット、女性はドレスチックなものを着ているひとが多かった。そう言えば、平壌市民の服装もかなりフォーマルだったが、共産主義と何かしらの関係はあるのだろうか。

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Trip to Russia 3

Facebookの威力を感じさせた一日だった。
このブログはFacebookにリンクされている。投稿されたエントリーを見て、コンタクトしてきたには、僕がNYで語学を勉強していた時のクラスメートのロシア人。Facebook上でそのままやり取りをする。
其所でまってろ、いま迎えにいく!
と言われて30分、彼はaudiのSUVで颯爽と登場した。
そう言えば、彼はロシアの某PEファンドで働いていたっけ。
こうなったら徹底的に奢ってもらうしかない。彼は完全に正装だが、僕はユニクロのフリースにカーゴパンツ。それでも、まずリッツカールトンの最上階で素晴らしい眺めを楽しみながら、コーヒーを飲む。
その後、ロシア料理が食べたいといったら、即座に市内でも有名な店を予約してくれ、食事をご一緒した。やはり、持つべきものは、金持ちの友達だ。ちなみに、ロシア人の美女がたくさん来るパーティーにも誘われたが、それは丁重に断っておきました(笑)
彼は元々モンゴル系で、ロシア人の中ではマイノリティー。大学がきっかけでモスクワに出てきた苦労人だ。そんな彼曰く、大都会に住んでいるエリートはプーチンのことをよく思っていないらしい。どこの国も愚衆政治が流行っているということか。

Trip to Russia 2

フライトは1時間後にモスクワに到着。どうやらロシアを目的地としている乗客はごく少数で、大半の人は欧州行のフライトに乗り換えてしまうらしい。
アエロフロートに乗るのは二回目だが、そんなに悪くない。ご飯もそこそこいけるし、サービスも合格点には達している。これほど評判が悪いのは、きっとソ連時代から引き継いだ共産主義を思い起こすロゴとよくわからない社名のせいではないか。エンジェルエアラインに改名し、デザインを一新すれば、あと200ドルは値上げできる気がする。
ロシアは僕にとって、近いようで遠い国だ。実際もう9時間も飛行機に乗って居るんだから、結構遠い訳だが。約40年世界最強の米国と張り合っていた国をこの目で確かめて見たいという動機は大きい。そして意外と周りの友人でロシアに行ったという人は少ないというのも僕がロシアに興味を持った一因だ。

Trip to Russia

一年半ぶりのバックパッカー的な一人旅。最低限の荷物を詰め、まだ読んでいないガイドブックをカバンに放り込む。旅のスタートとしては、決して順調なものではなかった。
そもそもフライトの日程を間違えてしまい、その変更はPudong空港のみで受け付けると言われてしまい、追加料金を支払った上、半日かけて変更した。そして、たったいま自分の会社の従業員を一人クビにしたばかり。ついでに言うと、先週新しく買ったiPhoneも見事になくしている。まぁ、偏見かも知れないが、ロシアに行くには、これくらいのウォーミングアップが丁度いいのかもしれない。
空港行きの電車でガイドブックを見始める。少なくともこのガイドブックが描写するロシアはあまり魅力的ではない。警察は旅行者からお金を取ろうとするし、夜行列車では寝ている間にものが盗まれる。水道水には寄生虫が入っていて、それで歯を磨くと下痢になるらしい。唯一の慰めは、このガイドブックが09年に出版されていること。状況が改善されていると信じたい。