Kabuki

歌舞伎座さよなら公演・「壽初春大歌舞伎」を見てきた。
演目は、以下の通り。
一、壽曽我対面
二、春興鏡獅子
三、鰯賣戀曳網
kabukiza200901b_handbill.jpg
ライブで見て驚いたのは、高度に洗練された阿吽の呼吸だ。
指揮者がいるようには見えないが、役者さんと演奏者の息がぴったり合っている。しかも、お互いに目線で確認しているようにも見えない。舞台全体が渾然一体となり、一つの完成された芸術品として捉えることができる。
歌舞伎は江戸時代に生まれ、庶民とのコラボレーションの中で、一種のエンターテーメントとして完成された。当時の人々にとっては、テレビ、映画と週刊誌をくっつけたようなものだ。それが、いまでは日本の伝統芸能と位置づけられている。歌舞伎を発展させることよりも、守ることに焦点が置かれている。
生きる人々から切り離された芸術は、やがて生命力を失ってしまう。古いというだけで、賞賛される時代はもはや終わりは迎えようとしている。経験よりも、創造力が重視される時代になったと思うのだ。
坂口安吾は言った。
「然し、現今の如く知識の方法が確立して、能力次第で文化の摂取が無限に可能な時になると、伝統などゝいふものは意味をなさぬ(中略)伝統の遺産を持たない代りに、伝統を生むべき者が我等自身だからである。」

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