TSOTSI

■監督・脚本 ギャヴィン・フッド
■原作 アソル・フガード
■出演 プレスリー・チュエニヤハエ
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【あらすじ】
南アフリカ、ヨハネスブルグ。世界で一番危険なスラム。ツォツィ=不良(ギャング・犯罪者を表すスラング)と呼ばれるその少年は仲間とつるんで窃盗やカージャックを繰り返し、怒りと憎しみだけを胸に日々を生き延びていた。しかし、ある出逢いによって、ツォツィの人生は大きく変わり始める。奪った車の中にいた生後数ヶ月の赤ん坊。生まれたばかりの小さな命に、ツォツィの封印していた様々な記憶を呼び覚まされていく。
【感想】
この作品がもつ重みとは別に、ひとつ映画としてもよかったと思う。
ノリノリの音楽と際立つカメラワーク。
そして、ツォツィの迫真なる演技。
誰もが少年の時、自分を過大評価し、世界のすべてを知った気分になるのではないだろうか。少なくとも僕はそうだった。
しかしその世界はあくまでその少年の世界で、扉をくぐれば光速で拡張し続ける、よりリアルな世界を目にする。ナルシシズムは驚きへと変わり、やがて少年はいかに自分が取るに足らない存在だったかを思い知らされる。
その少年の世界とその世界から踏み出すタイミングを決めるのは、周囲の環境だと思う。
ネルソン・マンデラ元南アフリカ大統領は言った。
「自分もかつてはツォツィだった。」
ツォツィに希望と再生を与えるために、きっと何かできるはずだ。

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