M社での一週間に亘るインターンが終わった。
生まれて初めてというぐらい、レベルの高い議論を尽くせた。
優秀な社員、インターン生と仕事をする中で、今まで見えなかった自分の強み・弱みがいろいろと顕在化してきた。
弱み:ロジカルシンキング。特にイシューツリーの末端に行くにつれて、ぼろが出始める。ダブりはあまりないが、モレている場合がほとんど。議論している対象を細分化してみれないこともかなり痛い。
強み:スピード感。特にアイデア勝負になると、他を圧倒するスピードで、ある程度の質があるアイデアを量産できる。
来週は同じくコンサルのB社でインターンすることになっている。両社の違いに注目してみたい。
Month: November 2007
Lady Chatterley
レディ・チャタレー
# ジャンル : 恋愛
# 製作年 : 2006年
# 製作国 : フランス
【あらすじ】
英国中部の炭坑の村、ラグビー邸の主であるクリフォード・チャタレー卿は第1次世界大戦に出征し下半身不随となって帰還する。妻のコンスタンスは夫の世話とわずかな家事をこなすだけの生気のない日々を送っていたが、看護人のボルトン夫人を雇ったことで陰鬱な屋敷から少しばかり解放される。ある日、散歩に出た森の中で猟番のパーキンと出会い、その肉体的な存在感に心惹かれ、彼の小屋に足繁く通うようになる。
【感想】
RG-18の映画だったが、実際の客層はRG-50ぐらいの感じだった。
しかもそのほとんど夫婦での参加で、その世代がこの映画に対する注目度に驚いた。
「レディ・チャタレー」は20世紀最高の性愛文学と言われているが、その良さが僕にはいまいちわからなかった。そこらへんで売られている、その類の本と大きな違いはない気がする。映画として、カメラワークやワンシーンの時間などに独自性を感じたが、それが良いかどうかもよくわからない。
Office complex, female senior high school student and subprime loan
Canicula のニュースの視点 Vol.4
●都心のオフィスビルの賃料が高騰している。この4年間で2倍になった。
最近のオフィスビルの多くは証券化されている。とくに三井不動産が手がけるものは、ほとんど証券化だ。ほかの多くのビルは、外資ファンドの傘下にある。これらは賃料高騰の一つの理由ではないか。
東京のオフィスビルの賃料と超高級ホテルの宿泊料はバブル以降、他の国際的な大都市に比べかなり割安な水準であった。それゆえに、多くのお金が流れ込んだのだと思う。それらのお金は需給関係を軽視していると思う。賃料がほぼ適正価格に近づくにつれて、オフィスビルの緊迫状態はより解消されにくくなるだろう。
●女子高生にターゲットを絞ったサービスがいろいろと成功している。
「プリクラ」、「前略プロフィール」、「モバゲー」など。女子高生の平均お小遣いは一万円程度だが、そこにターゲットを絞り徹底的なマーケティング活動を行うことで、大きな収益が期待できる。
マーケットボリュームの関係でいままで無視されてきた市場が多々存在するが、圧倒的なシェアを取れば、十分に利益は確保できるはず。
開発経済学の「Bottom of the pyramid」にいる人たちにも応用できると思う。
●中国系銀行が米国に照準
格付け機関の格下げなどにつれて、サブプライム関連商品の価格が10月でさらに大幅に下落した。それに合わせて投資銀行はまた大きな評価損を抱えることになった。特に日本の銀行は、取ったリスクと純利益額の割には、損失が大きいと思う。一部信用金庫にも問題は波及しているそうだ。しかしトップの責任を問う声が全く聞こえない。米国事業を全面撤退すればいいということではないと思う。
一方で、中国のCITIC証券はベアスターンズの6%の株式を取得。民生銀行は米UCBHの株式9.9%を取得。母体の強さでは、明らかに中国の銀行より邦銀のほうが勝っている。この機会をグローバル展開のトリガーにすればよかったのに、すっかり日本に閉じこもってしまった。市場がベアな時に、買うのは証券市場の鉄則だと思う。
ONCE
ONCE ダブリンの街角で
# 製作年 : 2006年
# 製作国 : アイルランド
# 監督・脚本 : ジョン・カーニー
# 出演 : グレン・ハンサード 、 マルケタ・イルグロヴァ
【あらすじ】
アイルランド、ダブリン。多くの人が行き交うグラフトン・ストリートでオンボロのギターをかき鳴らし自作の歌を唄う男がいる。そこに一人の女がやってきた。10セントのチップを出し、あれやこれやと男に質問する。挙句、掃除機の修理の約束をさせられてしまう。翌日、壊れた掃除機を持って女が現れた。途中、ピアノを弾かせてもらえるという楽器店に立ち寄った。彼女の腕前に感心した彼は、一緒に演奏することを提案するのだった。
【感想】
映画の質は、その予算と比例しないことを証明してくれた作品だ。
Budget $160,000
Gross revenue $9.8 million as of September 24, 2007
心に響く音楽とともに、飾り気のないストーリーが展開して行く。彼が彼女に見せる精いっぱいの、しかし不器用で控えめな男らしさが心に染みる。まるで自分が銀幕の中にいるような錯覚を起こす。
久し振りにダブリンの映像を見れたのもよかった。
Job Hunting LIVE
TSOTSI
■監督・脚本 ギャヴィン・フッド
■原作 アソル・フガード
■出演 プレスリー・チュエニヤハエ
【あらすじ】
南アフリカ、ヨハネスブルグ。世界で一番危険なスラム。ツォツィ=不良(ギャング・犯罪者を表すスラング)と呼ばれるその少年は仲間とつるんで窃盗やカージャックを繰り返し、怒りと憎しみだけを胸に日々を生き延びていた。しかし、ある出逢いによって、ツォツィの人生は大きく変わり始める。奪った車の中にいた生後数ヶ月の赤ん坊。生まれたばかりの小さな命に、ツォツィの封印していた様々な記憶を呼び覚まされていく。
【感想】
この作品がもつ重みとは別に、ひとつ映画としてもよかったと思う。
ノリノリの音楽と際立つカメラワーク。
そして、ツォツィの迫真なる演技。
誰もが少年の時、自分を過大評価し、世界のすべてを知った気分になるのではないだろうか。少なくとも僕はそうだった。
しかしその世界はあくまでその少年の世界で、扉をくぐれば光速で拡張し続ける、よりリアルな世界を目にする。ナルシシズムは驚きへと変わり、やがて少年はいかに自分が取るに足らない存在だったかを思い知らされる。
その少年の世界とその世界から踏み出すタイミングを決めるのは、周囲の環境だと思う。
ネルソン・マンデラ元南アフリカ大統領は言った。
「自分もかつてはツォツィだった。」
ツォツィに希望と再生を与えるために、きっと何かできるはずだ。
Tokyo Motor Show
友達に誘われて、東京モーターショーへ行ってきた。
僕ははじめて車を買うならば、BMWかMINIにしようと思っていた。
そして今日、MINIはBMWグループの一員だという事実を初めて知った。
そして、車には欠かせない綺麗なコンパニオンのみなさん
印象的だったのが、各社とも環境に対する配慮を全面に押し出していることだ。トヨタに限らず、トップTierの会社は二酸化炭素の排出量をアピールしている。
いままでの商品は、そのもの自体の価値または、それに付随するブランド価値みたいなものを売っていたと思う。地球環境保全のようなフリーライダー可能な物事に対して、お金を払う消費者が現れること自体にびっくりだ。これの背後には、「京都議定書」などの政策的要因がいろいろあると思うが、消費者のパラダイムの変化も大きな要因ではないだろうか。
経済学はもちろん、既存もマーケティング理論もそろそろ革新すべき時に来ていると思う。