Harvest Moon

今週はずっと中国へ帰省していた。帰省の時期が、中国の中秋節(旧暦の8月15日)と重なっていたため、ちょっとしたお祭り気分を味わった。
意外に思われるかも知れないが、これほど中秋を祝うのは中国でも最近のことらしい。いままで派手に祝ってきたお祭りは、旧正月(旧暦の正月)と国慶節(建国記念日)である。いずれとも、人為的に定めた記念日である。それとは違い中秋は神話的由来があり、共産主義国家としてはあまり好ましくない物であった。その中秋が旧正月に次ぐ一大イベントとなったのは、中国自由化の象徴とも言えよう。
直行便が取れなかったため、大阪を経由して東京へ戻ってきた。かなり久々の国内フライトだったが、これには意外な収穫があった。機内から見る月である。
今年の月は昨日の夜が一番丸かったそうで、雲の上で見る月は圧巻だった。特に機体が旋回しているときは、月へ向かう銀河鉄道のようにも思えた。これほど月に見とれたのは、久しぶりだ。
それも束の間。きれいな夜景も、高度が下がるにつれて乱雑な明かりの集まりへと化けていく。そして、また東京での一日が始まるのだ。

BABEL

製作年度 2006年
製作国・地域 アメリカ
出演 ブラッド・ピット 、ケイト・ブランシェット 、ガエル・ガルシア・ベルナル 、役所広司 、菊地凛子
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【あらすじ】
モロッコを旅行中のアメリカ人夫婦のリチャード(ブラッド・ピット)とスーザン(ケイト・ブランシェット)が、突然何者かによって銃撃を受け、妻が負傷するという事件が起こる。同じころ、東京に住む聴覚に障害を持った女子高生のチエコ(菊地凛子)は、満たされない日々にいら立ちを感じながら、孤独な日々を過ごしていた……。
【感想】
インパクトの強い、緻密に考えられた映画だった。
映画の構造は村上春樹的で、3つの物語を並行して進行するというものだ。発想自体は悪くないと思うが、それぞれの物語に僕を引き付ける内容がなかった。アレハンドロはそこを映像のインパクト(エロス!?)でカバーしようとしたのかもしれないが、僕には響かなかった。
あと、さまざまな社会問題をむりやり盛り込むのも気になる。その目的がよくわからない。
僕の記憶が正しければ、この映画はマス向きに派手に宣伝されていた。しかし映画自体はどう考えても、八方美人になれないと思う。ブラッド・ピットだけで客を集めようとしたのだろうか。

NRI, Japanese Consulting Firm

5週間の外銀でのインターンの後に、野総のような日系企業の代表格に行くと両者の違いが際立って見えてくる。別に違和感はないし、日系企業の良さというものもあるだろう。
最大の違いは雇用制度にあると思う。NRIは絶対に人を切らない。市場がいかに悪くても、その人がどんなへまを為出かしてもだ。そのためみんな安心してのびのびと長期的な視点で仕事ができるが、ダメな人間も膿のようにどんどんたまっていく。そのため、給料は外資より安くなるし、空気に張り詰めるピリピリ感が感じられない。
NRIが業界でのプレゼンスは社員も知っているらしく、よく外資系と対比させて自嘲していた。そのような風土があることは、NRIはまだまだ健全な会社であるしるしだと思う。
しかし外コンは10月に採用活動を開始するというのに、どうやって来年3月からしか応募できないNRIを選択するというのか。人事はなにを考えているのだろう。
売り手市場と騒がれる中、外資のエントリー時期は年々早まっている。NRIでのインターンはこれから始まる外コンJOB対策としては役立つだろう。知ってそうもしくは使えそうなフレームワークでも、意外と奥が深いことを思い知らされる。あと3日間頑張りたい。

Naoshima Trip

週末を利用して、友達と「直島」に行ってきた。直島は、瀬戸内海に浮かぶ、香川県と岡山県の間に位置する周囲16キロメートルの丘陵性の島で、進研ゼミと福祉ビジネスで有名なベネッセコーポレーションがお金をかけて「ベネッセアートサイト直島」というプロジェクトをやっているところだ。
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非常に静かな島で、心が休まるいいところだった。思ったことを二つ。
1、鑑賞する芸術から、体験するアートへ
もし芸術作品が、芸術家が自分の感性を私たちに伝える手段だとしたら、作品を鑑賞するよりも体験したほうがよっぽど伝わるだろう。「個」を重視するという大きな流れの中で、芸術はより見る者に与える自由度を増やしてきた。芸術家がつくる空間の中に身を置いて体験するというのは、その究極的な形だろう。
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2、地域活性化
地方格差が騒がれる世の中、直島はひとつのプロトタイプを提示しているのだと思う。島のアート化でどれほどの経済効果があるかはわからないが、瀬戸内海の孤島としては十分すぎるほど潤っているというのが感想だった。観光産業が手っ取り早いのか、観光を地域活性化の柱とする自治体が多々ある。だが、政府主導のプロジェクトでは中途半端なものになってしまう場合が多い。
観光産業としてやっていくには、徹底的な差別化でそのニッチな市場でチップランナーになる必要がある。日本に本当に必要な観光地は限られている、情報の流動性が増す中、2番手になる意味はない。芸術という切り口で、民間の力を借りて成長してきた直島は、その観点からもっと注目されてもいいと思う。

Consultant VS Banker

就活生にとって外資といえば、戦略コンサルと投資銀行(投資銀行本部)。
なにも知らない僕は、つい最近まで二つの職業はほとんど同じものだと勘違いしていた。しかし調べていくうちに、コンサルとIBDの違いは、火星人とこりん星人の違いより大きいことが判明した。
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違いの根本にあるのは、最後にディールをするかしないかにあると思う。そこからフィーのもらい方の違いが生まれ、仕事のスタイルにも影響しているのだと思う。
思うところをブレッドで書いていく。
金融に対してコメント多く、かつネガティブなものが目立つのはインターンをやったからだと思う。
IBD:
完璧主義、細かい
数字重視、むしろ数字しか見ない
利益重視で、社会に貢献していると直観的に感じにくい(でも貢献していることは確か)
お金が好きな人が多い
金融や会計の専門知識が身に付く
実務的には、エクセルなどの単純作業がほとんど(若手)
給料はべらぼうにいい
個人作業が多い。ちょっと体育会系
超長時間労働(週100ぐらい)
戦コン:
お客様のために考え抜く
若い頃からいろいろやらせてもらえる
理想論に終わってしまう可能性がある
チームプレイ
長時間労働(週80ぐらい)
長期休暇がとれる
より総合的なスキルが求められる(逆に専門性は身に付かない)
今のところ若干コンサルよりだが、秋冬のジョブに参加して自分の目で確認していきたい。もっとも、自分のキャリアデザインに適しているものを選択するのが一番重要だと思う。
野村のインターンが始まるまで、諸先輩から現場の声を聞いてみたい。

Wall Street

ウォール街
# 製作年 : 1987年
# 製作国 : アメリカ
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【あらすじ】
出世欲に燃える若き証券マンのバド(チャーリー・シーン)は、カリスマ的魅力をもつ富豪のゲッコー(マイケル・ダグラス)に取り入ることで、みるみるうちに実績をあげていく。しかし、ゲッコーの悪どく汚い稼ぎ方にやがて疑問を抱き始め、やがて反旗をひるがえす。
【感想】
数多くの金融関連の本で引用されていたので、ためしに見てみた。
かなり教育的な映画で、極端なケースを描いていると思う。インサイダー情報で儲ける事に対して、ほとんどすべての金融関係者がNoというだろう。恒常的にインサイダーで儲けるとしたら、それはもうヤクザの領域に入っている。
金融の世界で起こっていることが、これほど判断のしやすいものなら困らない。問題なのはグレーゾーンだ。そこには法ではなく、良心のみが判断のメジャーとなる。
僕は自由経済が好きだ。それを確保するには、最低限のルールを守ることが大切だと思う。

Eden

厨房で逢いましょう
# 製作年 : 2006年
# 製作国 : ドイツ=スイス
# 監督・脚本 : ミヒャエル・ホーフマン
# 出演 : ヨーゼフ・オステンドルフ 、 シャルロット・ロシュ
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【あらすじ】
南ドイツの保養地で小さなレストランを営む天才シェフのグレゴア。彼の作る料理は舌の肥えたグルメたちもうならせる。しかし人づきあいが苦手な彼には恋人もいなかった。その彼が出逢ったのはビアガーデンで働く主婦エデン。グレゴアの料理を食べた彼女は、たちまちその味の虜になる。やがて二人は親しくなり、グレゴアはエデンに料理をふるまうことが最大の楽しみになる。しかしエデンの夫はそのことを快く思わなかった…。
【感想】
恋愛映画を観たのは、本当に久々だ。
学校教育というものは、世の中に重要なものに限って教えないものだが、恋愛もその一つだと思う。もちろん学校教育ですべてを教えろと言っているわけではないし、それは無理だと思う。しかしながら社会が学歴に与えるインセンティブがあまりにも強いために、学校教育がすべてだと勘違いしている人がいるのは残念だ。そのような人が教壇に立つのはさらに残念である。

Analyst report of Daiwa

投資銀行のアナリストが日課のひとつに、アナリストレポートを取得するというものがある。これは通常2000円から50000円と値段が付いており、企業分析に欠かせないものである。
しかし、大和総研が出しているレポートはそれらと一線を画している。
題名を見ていただこう。
「サザンオールスターズが流行る夏相場に期待」
「ドリカム(DREAMS COME TRUE)と株価の関係-「タレントイメージ調査から」
「日経平均の台替わり月はいつ?」
(http://www.dir.co.jp/research/equity-mkt/index.html)
これはオフィシャルなレポートで、しかもクオンツ情報なのだ。
三越の件で大和が潤っているとはいえ、ここまでやるのはすごい。
そういえば、一年前ぐらいのプレジデントに紹介されていた気もする。
世の中の情報を適当にデジタル化して、相関性を求めているにしか思えないが、ユーモアのセンスはあると思う。

APOCALYPTO

アポカリプト
洋画ドラマ -史劇
2007年アメリカ
監督:メル・ギブソン
出演者:ルディ・ヤングブラッド
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【あらすじ】
マヤ文明後期の中央アメリカ。ジャガー・バウは部族長の父や妻、幼い息子、仲間たちとともに平和な日々を送っていた。しかしその平和は突然崩れ去ってしまう。村がマヤ帝国の傭兵に焼き討ちされたのだ。目の前で父を殺されたジャガーは、捕まって都会へと送られる。各地で捕縛された人間が奴隷として売り買いされる都会。そこで彼を待っていた運命は、あまりにも過酷なものだった…。
【感想】
今の時代に生まれて本当によかった。

Road to establishment or just Monkey buiness

一か月にわたるJPでのインターンが幕を閉じた。
いろいろ感想はあるが、まずはこの機会をくれたJPに感謝だ。
なにもわからない学生を、コンフィデンシャルな職場でお金を与えてまで働かせるのは素晴らしい。こんな体験はめったにできないし、二次的な情報よりもはるかに価値がある。
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投資銀行に行くかどうかはさておいて、印象的な事実をいくつか。
1、投資銀行本部(以下、IBD)は完璧主義の世界だ。ABCDE評価では決してない。パーフェクトと0点しかない。それが意味するところは、すべてにおいて完璧を目指し、一つのスペルミスも許されないということだ。資料にのせるデータはすべてオフィシャルなソースまで辿る。若干行き過ぎ感も否めないが、お金をもらっている金融のプロとしては当然なのだろう。
2、IBDは通常の世界ではない。IBDにはIBDのルールがあり、そこを勘違いすると痛い目にあう。週90時間働くのは普通だし、土日なんかまったく関係ない。朝から朝日の出るごろまでまでピリッとしたオフィスで特殊な言語を操りながらいると、通常の世界と完全に隔離されてしまう。しかしながらそれを素直に受け止めて、その世界に溶け込まないと成功できないだろう。つまるところ、目がくらむような大金を手にし、東京で最高級のレストランで値段を気にせずにオーダーするのは、普通の生活をあきらめる必要があるということだ。
3、IBDに最も必要なスキルは体力だと思う。正直にいうと、アナリストに必要なスキルは、ある程度の人間だったら苦労せずに習得できる。重要なのは、連続徹夜の後にも、完璧にそのスキルを発揮することだ。無論、体を鍛えている暇など全くない。食事も基本は、コンビニ弁当だ。栄養ドリンクを片手に、カフェイン配合物を口に入れることに違和感を感じなくなったら、バンカーに仲間入りだといえるだろう。
今回のインターンを踏まえて、これからの自分のキャリアについてじっくり考えていきたい。覚悟して入らないと、一瞬にして食いつぶされてしまうだろう。