MINORITY REPORT

マイノリティ・リポート
2002年アメリカ
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演者:トム・クルーズ
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【あらすじ】
2054年、ワシントンD.C.。全ての殺人はプリコグと呼ばれる予知能力者3人により予知され、犯行前に犯人はジョン・アンダートン率いる犯罪予防局によって逮捕されるという完璧なシステムにより、犯罪は激減していた。しかしある日、プリコグの思いも寄らぬ予知により、アンダートンは逃亡者になるハメに。それは、36時間後に会ったこともない男を彼が殺害するという予知だったのだ…。
【感想】
久しぶりにSF映画を見た。ぼくが思うに、SFは未来の姿を現しているのではなく、理想的な条件の下で人間の内部世界を暴こうとしているに過ぎないと思う。要するに、哲学的なのだ。
もし完璧な犯罪予測システムを作ろうと思ったら、まず人間による過失を完全に排除する必要がある。すべての国民の動脈に劇薬入りのカプセルを注入し、中央コンピューターの指令で自動的にカプセルが溶けるようにする。もっともそのような完璧なシステムは、不完全な人間にあっていない気はするが。
あまり知られていないと思うが、この映画は世界的なコンサルティングファーム「モニターグループ」の未来予測に関する研究の協力を得て作られている。ちなみに、モニターはギリシャ語でコンサルという意味だ。

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