THE PHANTOM OF THE OPERA

オペラ座の怪人
2004年アメリカ
監督:ジョエル・シュマッカー
製作:アンドリュー・ロイド・ウェバー
出演者:ジェラルド・バトラー 、エミー・ロッサム 、パトリック ウィルソン
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【あらすじ】
十九世紀末、パリ。華やかなオペラ座の舞台裏では奇怪な事件が続発していた。首吊り死体、シャンデリアの落下。そして、その闇に跳梁する人影…”オペラ座の怪人”と噂されるこの妖しい男は一体… オペラ座の歌姫クリスティーヌに恋をしたために、ラウルは、この怪異に巻き込まれる。そしてその運命の夜、歌姫とラウルは、まるで導かれるように、恐ろしい事件に飲み込まれてゆく。
【感想】
さすがに不朽の名作だけあって、終始圧倒された。
ストリーはもちろんのこと、アンドリュー・ロイド・ウェバーによる音楽は最高だった。生のミュージカルを見てみたくなってしまう。
「プロデューサーズ」とは違い、歌と踊りが違和感なく挿入されている。しかもそれが吹替えなしというのだから驚きだ。

THE PRODUCERS

2005年アメリカ
監督:スーザン・ストローマン
出演者:ネイサン・レイン 、マシュー・ブロデリック 、ユマ・サーマン
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【あらすじ】
1959年ニューヨーク。ある日、落ち目プロデューサー・マックスのオフィスに、会計士のレオがやってくる。レオはマックスのメモから、失敗確実のミュージカルを作りその制作費を持ち逃げするという計画を思いつく。かくして、最低なミュージカル作りに取り掛かるのだが…。
【感想】
初めてミュージカル仕立ての映画を見た。
大爆笑の映画を期待していたのだが、あんまり面白くなかった。自分の気分も影響しているかもしれないが、最大の原因はアメリカ文化に対する理解不足だろう。最近の英語力の向上で、台詞をだいぶ聞き取れるようになってきた。しかし聞き取れると理解できるの差は大きい。とくにコメディの場合、まったく笑いのタイミングがつかめない場合が多い。
映画の思想性についてはあまりこだわらないぼくだが、この映画は若干格調が低い気がする。

CHE, A MAN OF THIS WORLD

チェ・ゲバラ 人々のために
ドキュメント/その他
1999年アルゼンチン
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【あらすじ】
キューバ革命の伝説的革命家チェ・ゲバラの全貌に迫るドキュメンタリー。
【感想】
まるでアルカイダが聖戦を呼びかけるビデオのような作りのドキュメンタリーだった。てっきり30年前ぐらいまえの作品だと思っていたら、意外と10年ぐらい前のものだった。
私たちは一般的に死んだ人に対しては寛容だ。死者の友人がよくテレビでコメントをするが、最大限の賛美をしているのがよく見られる。その死んだ人が、イデオロギー的に重要な人物だったら、中立的な作品を作るのはほぼ不可能になる。
すくなくとも僕が戦闘には向いていないことがよく分かった。

The demise of mixi

このブログをmixiからご覧になっている方も多いと思うが、僕としてはmixiの将来は決して明るくないと思っている。
僕が思うに、SNSの最大のメリットはインターネット上である程度自分の情報を開示することによって、友達とのネットワークが作れるということにある。
一般的なインターネット空間は、顔も名前もない世界である。とくに日本では、ブログに本名で書き込む人はほとんどいなく、ブロガーのプロフィールも本人を特定しにくいように工夫されている。その中で、mixiは閉鎖的な輪を作ることによって、皆の情報開示を促進した。この意義はかなり大きい。これによって現実世界とバーチャル世界の行き来が、一般的になったのだ。
しかし、いまやmixiの会員数は600万を超え、開かれた輪になってしまった。
その結果、個人情報の漏洩、個人に対する中傷・罵倒、ストーカー・嫌がらせ行為、犯罪自慢などといった問題行為が起きている(ex.三洋電機社員によるP2P情報流出に関する件)。これはmixiのみの問題ではなく、会員数が1000万人を超えてしまったMyspaceも同じ問題に直面している。
これに対するmixiの対応はお粗末だ。基本的に強制的なユーザー削除で事を済まそうとしている。それも無理はないだろう、だってスタッフが100人しかいないのだから。理解しがたいのが、笠原社長はさらにユーザーを取り込み1000万人を超えたいと言っている。全く問題の重大性を理解していない。
mixiはスイッチングコストが非常に高いサイトだ。ウェブ上のWindowsみたいなものだ。これを基軸にビジネスを展開すれば無限の可能性がある。しかし、これ以上不祥事が起これば、敏感な日本のユーザーはすぐさまmixiから離れてゆくだろう。
健全なシステムの構築を即急に行わない限り、mixiに未来はないと思う。

CSWC has been estabilished in Ookayama

CSWCとはいったい何者なのか?それは東京工業大学に新たにできた「世界文明センター」なのだ。
最初にこの名称を見たとき、ぼくは自分の目を疑った。おい、「大岡山文明センター」の間違いじゃないのか??
このセンターは過去の文明の叡知から、現在を貫き、未来に至る、人類
の歩むべき方向を指し示すためにつくられたらしい。しかしそのホームページはまるで中学生が作ったかのように手作り感満載だ。
幸い、何人か面白い先生がこのセンターに来てくれた。ポストモダンの東浩紀先生は、今日フランスの現代思想を鮮やかに解き明かしてくれた。実に鮮やかだ。日本近代史の猪瀬直樹先生は、いまでは絶対放送されないような戦争に関する興味深いドラマを見せてくれた。15年前ではそのようなドラマをフジテレビが放送していたというのだからびっくりしてしまう。
なんでこんなに急いで、「世界文明センター」たるものをこの学校に作ったか理由を知りたい。まぁ、授業料を上げずにいろいろがんばってくれるのはありがたい。

City Of God

シティ・オブ・ゴッド
2002年ブラジル
監督:フェルナンド メイレレス
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【あらすじ】
リオデジャネイロの貧民街であり、実在する土地”シティ・オブ・ゴッド”を舞台に描く犯罪ドラマ。そこで生きる子供たちは何を感じ、何と戦い、暴力と麻薬と犯罪の世界で生きてゆくのか・・・。
【感想】
これだけの人が映画の中で死んでいるのにもかかわらず、あんまり悲しい気分にならない映画は珍しいと思う。むしろ陽気さが溢れている。
街角で銃がアイスクリームのように子供たちに渡され、そして彼らはまるで存在しなかったかのように消えていく。一般的な視点から見れば、彼らは単なる野蛮人で、本能むき出しの殺人犯だろう。しかし、私たちだって文明社会でもっと陰湿で卑劣な犯罪を犯しているか、それを見てみぬ振りをしているのではないだろうか。彼らの太く短い生き方を批判する権利はあまりないと思う。
監督メイレレスは、できるだけありのままの事実を私たちに伝えようとしたのだと思う。観客がどう感じ取るかは、観客の自由。このような考え方は結構好きだ。韓国の監督キム・ギドクもそういう意味では気に入っているが、彼の場合その事実が残酷すぎてついつい目を逸らしたくなってしまう。
あと、カメラワークと音楽が良かったですね。

Nada Sousou

涙そうそう 兄ィニィと過ごした日々
2006年日本
監督:土井裕泰
出演者:妻夫木聡 、長澤まさみ
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【あらすじ】
土井裕泰監督が『春の雪』の妻夫木聡と『ラフ ROUGH』の長澤まさみをダブル主演に迎え、幼くして親を亡くした兄と血の繋がらない妹が、沖縄を舞台におりなす、切なくも美しい愛を映し出す。
【感想】
友達にさそわれてこの映画をみた。いわゆる話題作を映画館で見るのは久しぶりだ。今回は妻夫木聡が舞台挨拶するということで、映画館は若い女の子でいっぱいだった。僕ははっきり言って浮いていたと思う。
映画は長澤まさみがかわいかった以外、特に言うことはない。完全に商業的な作品だった。映画の最初でタイトルが出てくる前に、まず妻夫木聡と長澤まさみの名前を出してくるのだ。これには強い違和感を感じた。
妻夫木聡が出現すると、会場は黄色い声援に包まれた。確かに妻夫木聡はかっこいい。1%でもいいから分けてもらいたいものだ。

THE MOTORCYCLE DIARIES

モーターサイクル・ダイアリーズ
2004年イギリス/アメリカ
監督:ウォルター・サレス
原作者:エルネスト・チェ・ゲバラ
出演者:ガエル・ガルシア・ベルナル 、ロドリゴ・デ・ラ・セルナ
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【あらすじ】
23歳の医学生・エルネストは、親友のアルベルトとともに南米大陸を縦断する旅に出る。資金も、泊る宛てもなく、気の向くままに進み続ける1万キロの旅。…二人は様々な人々と出会い、また、幾多のトラブルを乗り越えて行く。そんな中、やがてエルネストはラテン・アメリカの真の姿に気付き始める…
【感想】
南米の地図にペンで一本の線を描く。それを道筋におんぼろバイクで一万キロの旅に出る。最高にカッコいい。ぼくのインドの旅なんかちっぽけ見えてしまう。
チェ・ゲバラについては、いままでTシャツの登場人物としか認識していなかった。発展途上国によく見られるような、熱血の社会主義者だと思っていた。しかし、彼に近づいてみると、彼は僕の心のそこに眠っていたものと同じ類のものを持っている気がした。
「何のために旅をしているのか?」「旅をするからさ」チェ・ゲバラはそう答えた。彼はあの旅でだいぶ変わったらしい。インドの旅が僕に与えている影響を考えれば当然のことだ。
彼の生き方にはあこがれるが、現実的に考えるとぼくにとってそれは希望の就職先を放棄することとほぼ同義である。いまぼくに与えられた条件の中で、いかに自分の夢をかなえるのか。これは今後もぼくの重要な課題のひとつであるだろう。

After the consumer credit

政府・与党は多重債務問題の改善に向けて臨時国会での法改正を目指している。具体的内容はグレーゾーン金利の見直しである。つまり今後消費者金融の実質金利は20%を超えてはいけないというものだ。
20%でも十分高いと思うが、驚くことにどうやら20%ぐらいの金利では消費者金融はやっていけないそうなのだ。現在消費者金融は、7%の金利を貸し倒れ用に、7%の金利を宣伝費(だから至るところに消費者金融の広告がある)に、7%の金利を土地代(大きな駅のそばにはかならず消費者金融がある)に使っている。これを合計してみると21%、このままでは消費者金融は潰れてしまう。
僕に言わせて見れば、金利20%で潰れる消費者金融なんか潰れて結構。日本にいる700万人の消費者金融の常連さんはこれで解放されるだろう。
さて消費者金融が潰れた後、駅の周りの一等地はかなり空きができるだろう。これをなんとかビジネスチャンスにできないだろうか。消費者金融の場所は一等地といえども、目立たない場所にあることが多い、なので小売業は難しい。また一等地の地価に似合うだけの利益も上げなければならない。だが資金力さえば、全国の駅周辺ですぐにチェーン店を展開できるのは魅力的だ。
僕が思いついたふたつのプラン。
1.QB houseのマッサージ版を作る。1000円15分ぐらいの値段に設定して、サラリーマンをターゲットにくつろいでもらう。
2.有料待ち合わせ場所をつくる。喫茶店より安い値段で入ることができ、外で待つより快適にする。
ほかになにかいい案ありますか?

11'09''01-SEPTEMBER 11

2001年ドイツ/イギリス
監督:サミラ・マフマルバフ 、クロード・ルルーシュ 、ユーセフ・シャヒーン 、ダニス・タノヴィッチ 、イドリッサ・ウエドラオゴ 、ケン・ローチ 、アモス・ギタイ 、ショーン・ペン 、今村昌平
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【あらすじ】
2001年9月11日、NYを皮切りに起こった同時多発テロ事件。この事件とその教訓を決して風化させない為、世界各国から11人の監督が各々の視点による短篇を制作し、1本の作品を完成させた。作品内容はそれぞれ異なるが、「9月11日」を共通のテーマとし、事件の日付にちなんだ「11分9秒1フレーム」の長さで完成させること。言語、文化の異なる監督達が、平和への祈りを込め11のメッセージを創りあげた。日本からは、今村昌平監督が参加している。
【感想】
普段ではめったにお目にかかれない、中東などの映画がみれたのはうれしい。
11人の監督が同じテーマで映画を作るというのは画期的だと思う。しかしテーマは911である。作る前から、ゴールはほぼ決められたようなものだ。たしかにイランの監督とアメリカの監督の作品は大きく異なるが、現実世界の両国の隔たりに比べればかわいいものだ。
すでにみなに知られている事件である以上、「11分9秒1フレーム」でうまく描くのは非常に難しい。その点で、今村昌平監督の作品は視点が変わっていて面白かった。