マルコムX

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マルコムX
洋画ドラマ -シリアス
MALCOLM X
1992年アメリカ
脚本:スパイク・リー 、アレックス ヘイリー 、アーノルド パール
監督:スパイク・リー
出演者:デンゼル・ワシントン 、アンジェラ・バセット 、アル フリーマンJr
イスラムに関する映画だと思ってみたら、実は黒人解放運動の映画だった。結果オーライだったので、よかったが。
中で出てくるモスクの内部の映像はかなり貴重なものらしい。いままでモスクと言ったら、イラク戦争の時米軍に占領されているコンクリートの建築物ぐらいの印象しかなかった。だが、この映画の中でのモスクは大変立派で、地面には赤じゅうたんが敷いてあり、天井もかなり高くダイナミックな感じがする。キリスト教の教会は、通常突き出ている部分があるが、モスクの場合ピラミッドみたいになっていて、中央の部分が一番高くなっていた。
映画の音楽が非常に印象的で、リズミカルなジャズがそれぞれのシーンにうまい具合にマッチしていた。
さて肝心の内容である。
この映画をみて、人種差別をこの世界からなくすことができるかどうか、非常に疑問に思えてきた。マルコムXは、黒人として生まれ、黒人のために戦い、黒人に殺された。人種差別問題はもはや、人間の手に負える限界を超えているだろう。
人種差別問題といえば、すぐに南アフリカを連想してしまう。悪名高きアパルトヘイト政策が長年にわたって黒人を蹂躙し、つい最近になってやっと撤廃された。しかし、いまでも黒人は貧しいままで、白人とは別々の地域に住んでいる。なにか、解決策を示せる人間はこの世に存在しないと思う。
なぜ、人間は同じ人間を差別するだろうか?単に、肌色の問題なのだろうか。ルワンダでは、多数派フツ族による少数派ツチ族の大量虐殺が長年繰り広げられている。しかし、専門家によれば、彼らを見分ける方法は住民票ぐらいしかないらしい。彼らは同じ言語をしゃべり、同じ文化を持ち、同じ身体特徴をもち、また同じぐらい相手を憎んでいる。これほど不思議なことはない。もし、いま彼らの住民票をすべて取り上げて、ランダムにフツ族とツチ族に振り分けたら、彼らは戦いを続けるだろう。つまり問題は、人種や民族といった違いではなく、人間は単にコミュニティをつくりそのコミュニティの地位向上のために、その他のコミュニティを罵倒しているだけだとおもうのだ。
差別問題は日本とは無関係だろうなのか?日本では、みなが似たような顔つきをしていて、同じ言語をしゃべっている。それでも方言を出せば、いじめの標的になるし、ちょっと前まで同和問題もあった。いまでも在日などの問題がある。それなのに、私たちは黒板に書かれた「人類みな平等」を学び、一生特に異民族ともかかわらず、差別なんか関係ないという態度だ。一年でもいいから、現地に行ってみないと、本当の差別問題を理解することはできないだろう。

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