飛行機が予想以上に早く着いてしまったために、ヒースロー空港を散策した。
まずは車のナンバープレート。なんとアルファベットと数字の組み合わせで7から8文字だ。パスワードとしては、最適かもしれないが、何かあったときどうやって一瞬でこれを覚えるのだろうか。たぶん、イギリスの警察は記憶力が良いのだ。
あと、空港内のすべての液晶パネルがサムソン製だった。さすがと言わざるをえない。そして、壁にいっぱいのボーダフォンの広告。これでもかと言うほどだ。その中になぜかiモードの広告が混じっている。
アイルランドへの乗り換えは、英国国内と一緒の扱いだ。英国はまだアイルランドを自分たちの一部だと思っているのだろうか。ダブリン空港はロンドンをどういう風に表示しているかを見てみたい。アイルランドへの乗り換えはかなりマイナーのようで、入国検査のところには、審査官が二人座っているだけだった。ぼくを暇つぶしの材料ととらえたようで、雑談が始まる。
「何でアイルランドに来たの?」
「英語を学びに来ました。」
「他の国でもよかったんじゃないの?」
「アイルランドの音楽が大好きなんですよ。」
「どのバンド?」
「U2」
「U2は好みじゃないね。何か踊りはするの?」
といった具合だ。入国拒否されるといけないので、細心の注意を払って解答した。最終的には、通してもらったが、かなり疲れてしまった。
Month: February 2006
出発
ぼくはいま成田空港の15番ゲートにいる。ウィンドウの外には、British Airwaysと書かれたジャンボ機がぼくを待っている。興奮を押さえ切れない。
本当のところ、西武新宿の電車に乗ったときから気持ちは高揚していた。毎日ふつうに通学で使っているときとは違い、銀河鉄道にでも乗っている感じだった。電車の中でにやにや笑っている自分は、かなり怪しかっただろう。
今時の飛行機は本当にハイテクだ。14時間ぐらいで地球の裏側まで行ってしまう化け物だ。そういえば、前回青春18で東京から山口に行くのに17時間かかった。少しは飛行機を見習ってほしい。
いまやっとすこし自分はアイルランドに向かっているのだと実感できるようになった。自分でも、明日からダブリンの大学で勉強することがあまり信じられない。ぼくのイメージの中でアイルランドは世界の果てにあり、すばらしく美しいところだ。そこでぼくは一ヶ月勉強するのだ。やっぱり信じがたい。
話は変わるが空港の居心地は本当にいいものだ。天井が天のように高く、自由な空気に満ちている。みんなが意気揚々としていて、周りのスタッフは美人のお姉さんばかりだ。機内のご飯もきっとおいしいだろう。まぁ、カップ麺1000個分のお金払ったから当然か。
東京-ベルリン/ベルリン-東京展
森美術館で東京-ベルリン/ベルリン-東京展を見てきた。
概して、ドイツのものはシンプルで、実用性を重視しているような気がした。まるで無印良品みたいだ。いす、テーブル、食器などにはほとんど柄はなく、とことん実用性を追求している。それはそれで美しい。また、絵のほうも輪郭がはっきりしていて、幾何的な模様が目立った。フランスの印象派とは大違いだ。一番印象に残ったのが「マイケルジャクソンの肖像」。マイケルジャクソンのファンを数十人集めて、彼の歌をべつべつに歌わせる。それを人数分の液晶モニターとスピカーを使っていっせいに再生することで、みんなで合唱しているように見える。ひとりひとりは普通に歌っているだけなのに、あわせてみるととても興味深い。
さて、僕はあしたからアイルランドに一ヶ月行くのですが、ネット環境が整うまでブログの更新は一時停止します。では、次回はダブリンから。
ゴッドファーザーPART 3
ゴッドファーザーPART 3
洋画アクション -ギャング/マフィア
THE GODFATHER,PART3
1990年アメリカ
監督:フランシス・F.コッポラ
脚本:フランシス・F.コッポラ 、マリオ・プーゾ
出演者:アル・パチーノ 、ダイアン・キートン 、アンディ・ガルシア 、タリア・シャイア 、ソフィア・コッポラ
べつに面白くなかったわけではないが、正直なところ時間が長すぎた。三部作すべてあわせると、大体九時間。どんなに緊張感のある映画でもだらけてくる。三回に分けてみたのは正解だった。マイケルの息子が若いときのマイケルに異常に似ていてびっくりした。流れに逆らうのは本当に難しいと強く感じた。あのゴッドファーザーですら、ファミリーを合法的ビジネスにするのにかなり手こずっているのだから。人生はやっぱり最初の選択が大事なのかな。
血と骨
邦画ドラマ -人情/喜劇
2004年日本
※15歳未満に制限あり
監督:崔洋一
脚本:崔洋一
原作者:梁石日
脚本:鄭義信
撮影:浜田毅
出演者:ビートたけし 、新井浩文 、田畑智子 、オダギリジョー 、松重豊 、國村隼 、鈴木京香
これだけ、グロテスクでダークな映画は今まで見たことがなかった。最初から最後まで笑えるところが全くない。むしろ殴り合い・暴行・強姦の連続で、映画が終わってもしばらく現実に戻れなかった。ビートたけしはこの中で、怪物的な暴力男を演じているが、その演技には圧倒される。なぜそこまでできるのか。プロとしてのすごさを感じる。あと、なぜオダギリジョーがこの映画に出演しているのかが、不思議でならない。
力に速度はあるのか?
力に速度が存在すると言うことは、力の伝播に時間がかかるということである。分かりやすい例で言うと、今の瞬間に太陽が消えても、地球のその瞬間のちょっと前の太陽の引力で公転し続けると言うことだ。
ここで、力を接触力と非接触力に分類する。接触力に議論の必要がないことは自明だと思う。非接触力に関しては、磁場の実験をもとに調べる。以下、すべて理想状態であるとする。
ある空間に、ひとつのコイルがあり、その近くに非常に磁化されやすい金属がある。そのコイルは磁場の発生をコントロールできる。またそれぞれに、磁場の発生時間を測定できる機械を付ける。まず、コイルに電気を通して磁場を発生させる。その磁場によって金属が磁化される。そうすると、その金属も磁場を発する。もし、力(磁場)に速度があれば、両者の時間は微妙に違うはずであり、回数が多くなるにつれてその差は明確になってくるはずだ。
上の実験は非常に荒っぽいものであり、非現実的だ。多分、これをちゃんと調べたかったら、相対論と素粒子の知識が必要になってくるだろう。誰か、正解を知っている方いませんか?
ZIPANGU Stage 「選ばれなかった男」
はじめて自分でお金を払って、芝居と言うものを見ました。
多くの芸術とは違って、生身の人間が目の前で演技しているので緊張感がずっと保たれる。役者さんは観客を全く気にせず、最初から最後まで私たちがいないかの様に振舞っていた。映画とは違って、カットできないつらさがある。何かハプニングが起こっても、アドリブでなんとかしなければならない。一時間半分のせりふを覚えるのは大変だろうなぁとしみじみ感じた。
「選ばれなかった男」がいつか出てくると期待していたが、結局最後まで現れなかった。
McDonald's TOKYO REAL-EYES presents LIVE SUPERNOVA DX
場所 : Shibuya O-East
出演 : 髭(HiGE)/つばき/ASIAN KUNG-FU GENERATION/NICO Touches the Walls
久しぶりのライブ。明日試験なのに、ライブなんかに行っていいのか?
NICO Touches the Walls は印象深かった。まだ結成されてから一年半。メンバー全員今年成人式に参加したばかり。なのに、すばらしいパフォーマンスを披露してくれた。UKっぽい、シックで盛り上がりのあるサウンドと場の盛り上げ方。いずれをとっても、僕と同じ年とも思えない。将来が楽しみだ。
アジカンもすばらしかった。会場の空気を完全に支配していた。最後のアンコール曲も最高!
終わってから、思わずU2のライブを想像してしまった。
モーツァルト『魔笛』シュツッガルト歌劇場 日本公演
非常に面白かった。僕の想像をはるかに超えていた。堅苦しい古典的な劇を想像していたのだが、創造性に富んだすばらしい劇だった。
まずびっくりしたのが、オーケストラと劇の出演者が一体となって劇を完成させているところである。出演者がおかしなことをすれば、オーケストラも笑い出すし;出演者が大胆なことをすれば、オーケストラもざわめく。とても斬新だった。
またクラシックな曲を演奏しているにもかかわらず、出演者の服装が現代的で、作品全体が今の時代の出来事に置き換えられているような気がする。演出では、ビデオカメラ、プロジェクターなどの電子機器がかなり重要な道具として登場する。歌詞も、現代の若者のくだけた言葉がふんだんに使われている。
モーツァルトの『魔笛』は250年の時を経ても、リニューアルされなお輝き続けている。しかし、中国の京劇や日本の能や狂言はどうか。衰退する一方だ。僕は芸術の本質は楽しむことだと思う。楽しめなければそれは芸術とはいいがたい。250年前の人はきっとモーツァルトの『魔笛』が楽しかったから、それを見たのだろう。しかし、250年前の作品が現代人にとっても面白いと言う保証はどこにもない。それを単に昔の名作だからといって、全く改良せず、やせ我慢して楽しんでいる振りをするのはナンセンスなのだ。もし、今ホリエモンを主題とした狂言が作られたら、多くの人が見に行くだろう。もちろん頭の固い連中からの批判は免れない。そういう意味で、今回の演出を担当したペーター・コンヴィチュニーは勇気のいる決断をしたと思う。
そういえば、今日はバレンタインだったなぁ…
いま、会いにゆきます
いま、会いにゆきます
邦画ドラマ -恋愛 2004年日本
監督:土井裕泰
原作者:市川拓司
脚本:岡田恵和
出演者:竹内結子 、中村獅童 、武井証
僕は基本的に恋愛ものは見ないのだが、たまには見ないといけないとおもって見ました。愛のすばらしさを教えてくれる作品でした。中村獅童がすごくかわいかったです。かわいすぎて憎いぐらいです。彼のような強さとかわいさを兼ね揃えた男になりたいですね。あと、子供役の武井証の演技がうますぎてびっくりしました。もしかしたら彼にとってこれは自然体だったのかもしれません。
でも、やはり恋愛映画はそんなに興味ないです。